車や新幹線で楽天モバイルは切れる？移動中の通信を実測

こんにちは。埼玉県在住の楽天モバイル社員、鳩田鳩夫です🕊️

「楽天モバイルって、新幹線や車の移動中にすぐ切れるって聞いたけど本当？」この質問を、出張の多い同僚から頻繁に受けるようになりました。実際、私自身も以前は営業車での移動中に楽天モバイルが頻繁に圏外になり、顧客との通話が途切れて困った経験があります。

そこで2ヶ月間かけて、実際に様々な交通機関での楽天モバイルの通信状況を徹底検証しました。東海道新幹線（東京-大阪間）、高速道路での長距離ドライブ、首都圏の在来線、地下鉄まで、延べ42時間の移動中測定を実施。社内の技術チームとも連携し、ハンドオーバー（基地局切り替え）の仕組みや改善策も詳しく調査しています。

結論から申し上げると、楽天モバイルの移動中通信は「2024年から大幅に改善したが、まだ課題もある」というのが率直な評価です。特にトンネル区間や高速移動時の対策方法を知っているかどうかで、快適性が大きく変わります。社員として包み隠さず、実測データと改善のコツをお伝えします。

移動中の通信で起こる技術的な問題

ハンドオーバー（基地局切り替え）の仕組み

移動中の通信では、より電波を強く受信できる基地局に切り替える「ハンドオーバー」が重要な技術となります。

ハンドオーバーの基本プロセス：

1. 測定：端末が現在接続中の基地局と周辺基地局の電波強度を測定

2. 判断：より強い電波の基地局を発見した場合、切り替えを検討

3. 実行：新しい基地局への接続切り替えを実行

4. 確立：新基地局での通信を確立

楽天モバイルの課題： 楽天モバイルは基地局数が他社より少ないため、ハンドオーバー時に接続先が見つからず、一時的に圏外になる場合があります。また、楽天回線とパートナー回線の切り替えも発生するため、より複雑な処理が必要です。

高速移動時の技術的制約

ドップラー効果の影響： 時速100km以上での移動時、電波の周波数がドップラー効果により変化し、基地局との通信が不安定になる場合があります。

基地局密度の影響： 高速移動中はより多くのハンドオーバーを行う必要があり、基地局が少ないエリアでは通信断が発生しやすくなります。

東海道新幹線での実測結果

測定条件と方法

測定区間： 東京駅-新大阪駅（全区間） 測定日時： 2025年7月15日（月）8:30発のぞみ 使用端末： iPhone 15 Pro Max、Galaxy S24（比較用） 測定項目： 接続状況、通信速度、通話品質、データ通信の継続性

区間別詳細結果

東京-品川-新横浜区間：

区間　接続状況　平均速度　通話品質　主な問題
東京駅構内　◎ 安定　156Mbps　良好　なし
品川-新横浜間　○ 概ね良好　89Mbps　普通　短いトンネルで瞬断
新横浜駅◎　安定　198Mbps　良好　なし

新横浜-名古屋区間：

区間　接続状況　平均速度　通話品質　主な問題
丹那トンネル　△ 不安定　接続困難　通話断7分間圏外
静岡-浜松間　○ 概ね良好　67Mbps　普通時々4G切り替え名古屋駅◎ 安定187Mbps良好なし

名古屋-京都-大阪区間：

区間　接続状況　平均速度　通話品質　主な問題
関ヶ原付近　△ 不安定　23Mbps　やや不安定　パートナー回線中心
京都駅　　◎ 安定　165Mbps　良好　なし
京都-新大阪間　○ 概ね　良好78Mbps　普通　短時間の切断あり

新幹線移動時の重要な発見

1. 長大トンネルでの通信断 丹那トンネル（7.8km）では約7分間完全に圏外になりました。これは他社キャリアでも共通の課題ですが、楽天モバイルでは復帰に時間がかかる傾向があります。

2. 駅停車時の安定性 主要駅（東京、新横浜、名古屋、京都、新大阪）では5G接続も含めて非常に安定した通信が可能でした。

3. パートナー回線への頻繁な切り替え 楽天回線エリア外では自動的にパートナー回線に切り替わりますが、この際に1-3秒程度の通信断が発生することがあります。

高速道路（車移動）での実測結果

測定ルートと条件

測定ルート： 関越自動車道（練馬IC-高崎IC、約100km） 移動日時： 2025年8月3日（土）10:00-12:30 運転状況： 同乗者による測定（安全運転重視） 天候： 晴天、交通渋滞なし

速度別通信状況の変化

一般道（40-60km/h）：

• 接続安定性：★★★★☆

• 平均速度：67Mbps（下り）

• ハンドオーバー頻度：5-10分に1回

• 通話品質：良好

高速道路（80-100km/h）：

• 接続安定性：★★★☆☆

• 平均速度：42Mbps（下り）

• ハンドオーバー頻度：2-3分に1回

• 通話品質：やや不安定

高速道路（100-120km/h）：

• 接続安定性：★★☆☆☆

• 平均速度：28Mbps（下り）

• ハンドオーバー頻度：1-2分に1回

• 通話品質：不安定

トンネル・山間部での状況

関越トンネル（11km）での測定結果：

• 入口から2kmまで：楽天回線で接続維持

• 中間部7km：完全圏外

• 出口2km：パートナー回線で徐々に復帰

• 復帰までの時間：トンネル出口から約30秒

山間部（沼田IC周辺）：

• 楽天回線接続率：約30%

• パートナー回線接続率：約70%

• 平均速度：15-25Mbps

• GPS信号との連携で位置情報は正確

首都圏在来線での実測結果

JR山手線での測定結果

測定条件：

• 路線：山手線内回り1周（約11km、30分）

• 測定時間：平日朝8:00-8:30（ラッシュ時間）

• 測定方法：駅間での継続測定

区間別結果：

区間　楽天5G　楽天4G　パートナー4G　平均速度
東京-有楽町-新橋　85%　15%　0%　123Mbps　
新橋-品川-大崎　70%　25%　5%　98Mbps
大崎-恵比寿-渋谷　60%　35%　5%　87Mbps
渋谷-新宿-池袋　55%　40%　5%　76Mbps
池袋-上野-東京　65%　30%　5%　91Mbps

重要な発見： ラッシュ時間帯でも山手線では概ね楽天回線での接続が維持され、平均80Mbps以上の速度を記録しました。

地下鉄での測定結果

楽天モバイルがつながる地下鉄路線で実際に測定を行いました。

東京メトロ丸ノ内線（東京-新宿間）：

• 駅構内：楽天回線で安定接続

• トンネル区間：パートナー回線中心

• 平均速度：45-60Mbps

• 接続断：池袋-新宿間で1回（約10秒）

都営大江戸線（新宿-六本木間）：

• 駅構内：楽天回線で接続

• トンネル区間：接続不安定

• 平均速度：20-35Mbps

• 接続断：頻発（深度が深いため）

他社キャリアとの移動中比較

新幹線での他社比較（同一車両・同一時刻測定）

丹那トンネル通過時の比較：

キャリア　圏外時間　復帰時間　トンネル前速度　復帰後速度
楽天モバイル　7分10秒　35秒　89Mbps　67Mbps
docomo　6分45秒　15秒　145Mbps　132Mbp　sau6分50秒18秒138Mbps125MbpsSoftBank7分05秒22秒127Mbps118Mbps

高速道路での他社比較

関越自動車道（時速100km）での比較：

キャリア　接続安定性　平均速度　ハンドオーバー成功率　
楽天モバイル　73%　42Mbps　82%
docomo　91%　78Mbps　95%
au　89%　71Mbps　93%
SoftBank　87%　69Mbps　91%

分析結果： 楽天モバイルは他社と比較して移動中の接続安定性で劣る場面が多いものの、基本的な通信速度は実用レベルを確保しています。

移動中の通信を改善する実践的対策

事前準備による対策

1. オフラインコンテンツの活用

• 音楽：Spotify、Apple Music等でプレイリストをダウンロード

• 動画：Netflix、Amazon Prime等でエピソードをダウンロード

• 地図：Google Maps、Apple Mapsでルートをオフライン保存

• 文書：重要なメールや資料を事前にダウンロード

2. 通信設定の最適化

• 4G固定設定：移動中は5Gより4Gの方が安定する場合が多い

• ローミングオン：パートナー回線への切り替えを積極的に活用

• Wi-Fiアシスト無効：意図しないWi-Fi接続を防止

リアルタイム対策

1. 通話時の対策

• 楽天Link + 標準通話の併用：重要な通話は標準通話を利用

• ハンズフリー通話の活用：運転中の安全確保

• 通話録音アプリの使用：重要な内容の記録保持

2. データ通信時の対策

• 軽量アプリの使用：通信量の少ないアプリを選択

• ダウンロード優先：ストリーミングよりダウンロードを重視

• 定期的な接続確認：長時間の作業前に電波状況をチェック

トンネル区間での対策

事前確認が重要：

• 長大トンネル（5km以上）では事前に重要な通信を完了

• GPS連携アプリでトンネル区間を把握

• 緊急時用の連絡手段を別途確保

お得に楽天モバイルを始めるなら従業員紹介がおすすめ

移動中の通信には確かに課題がありますが、対策を知ることで十分実用的に使えることが実証されました。特に基本的な通信速度やコストパフォーマンスを考慮すると、楽天モバイルは魅力的な選択肢です。

従業員紹介キャンペーンの特典（2025年9月現在）：

• 紹介された方：

  • 乗り換えで14,000円分の楽天ポイント還元

  • 新規ご契約で11,000円分の楽天ポイント還元

  • Rakuten Turboご契約で7,000円分の楽天ポイント還元

• 通常のキャンペーンとの併用が可能（例外あり）

移動が多い方への特別サポート：

1. 移動ルートでの事前電波調査：通勤・出張ルートの電波状況をアドバイス

2. 最適な設定方法の個別指導：移動中に特化した設定をレクチャー

3. 代替通信手段の提案：Wi-Fiルーターとの併用等の総合的な提案

ご紹介はこちらから： https://r10.to/hNsORB

私自身、この検証を通じて移動中の楽天モバイル利用のコツを把握し、現在では出張時も不便なく利用できています。適切な対策により、移動中でも十分実用的に使えることをお伝えしたいと思います。

交通機関別おすすめ度と対策まとめ

新幹線利用時

おすすめ度：★★★☆☆

• 良い点：駅停車時は高速・安定

• 課題：長大トンネルでの通信断

• 対策：オフラインコンテンツ準備、Wi-Fi併用検討

具体的な活用法：

• 乗車前に必要なデータをダウンロード

• 車内Wi-Fiとの併用でカバー

• 重要な通話は駅停車時に実施

高速道路（車）利用時

おすすめ度：★★★☆☆

• 良い点：一般道では安定

• 課題：高速移動時のハンドオーバー失敗

• 対策：ハンズフリー通話、地図ダウンロード

安全運転のための注意点：

• 運転中のスマートフォン操作は危険

• 音声通話中心の利用を推奨

• 同乗者による操作を基本とする

在来線・地下鉄利用時

おすすめ度：★★★★☆

• 良い点：楽天対応路線では安定

• 課題：一部地下区間での接続不良

• 対策：対応路線の事前確認

通勤・通学での活用：

• 朝夕ラッシュ時も概ね安定

• 動画視聴やテザリングも可能

• バッテリー消費に注意

よくある質問と社員としての回答

Q1: 移動中に楽天モバイルが切れるのはなぜですか？

A: 主な原因は基地局間のハンドオーバー（切り替え）の失敗です。楽天モバイルは基地局数が他社より少ないため、高速移動時や山間部では接続先が見つからず一時的に圏外になることがあります。

Q2: 新幹線のトンネルで使えないのは楽天モバイルだけですか？

A: いいえ、長大トンネルでは全キャリアで通信困難になります。ただし楽天モバイルは復帰までの時間が他社より長い傾向があります。事前のオフラインコンテンツ準備が重要です。

Q3: 移動中の通話品質を改善する方法はありますか？

A: 重要な通話は楽天Link アプリではなく標準通話を利用することをおすすめします。また、移動速度を下げる（一般道利用等）ことで接続安定性が向上します。

Q4: 車のナビとして楽天モバイルは使えますか？

A: 基本的には利用可能ですが、山間部やトンネルでGPS信号が途切れる可能性があります。重要なルートは事前にオフライン地図をダウンロードしておくことを推奨します。

Q5: 他社との併用（デュアルSIM）は効果的ですか？

A: はい、非常に効果的です。楽天モバイルをメイン回線とし、緊急時用にdocomo系MVNOをサブ回線として併用することで、移動中の通信リスクを大幅に軽減できます。

今後の改善見通しと期待

楽天モバイルの移動通信改善計画

基地局増設による改善：

• 高速道路沿線での基地局密度向上

• トンネル内アンテナ設置の拡大

• 山間部エリアのカバレッジ向上

技術的改善：

• ハンドオーバー技術の最適化

• プラチナバンド（700MHz）による建物・車両内電波改善

• AI技術を活用したネットワーク最適化

2026年までの予想改善効果

私の社員としての予想：

1. 高速移動時の接続安定性30%向上

2. トンネル復帰時間の短縮（現在35秒→15秒以下）

3. 山間部での楽天回線接続率向上（現在30%→60%）

これらの改善により、移動中の楽天モバイル実用性は大幅に向上すると期待されます。

まとめ：移動中の楽天モバイルは「対策次第で実用可能」

延べ42時間の移動中測定で得られた結論をお伝えします。

楽天モバイルの移動中通信の現状：

改善された点：

1. 在来線での安定性向上：山手線等では80Mbps以上を維持

2. 駅構内での高速通信：主要駅では5G接続も安定

3. 一般道での実用性：時速60km以下では概ね問題なし

まだ課題がある点：

1. 高速移動時の不安定性：時速100km超でハンドオーバー失敗増加

2. 長大トンネルでの通信断：7-11kmのトンネルで数分間圏外

3. 山間部での接続性：楽天回線接続率30%程度

社員としての総合評価： 楽天モバイルの移動中通信は「完璧ではないが、対策により十分実用的」です。特に事前準備（オフラインコンテンツ、設定最適化）を行うことで、日常的な移動では大きな不便は感じません。

移動の多い方へのアドバイス：

• 月額3,278円の料金メリットは大きい

• 対策方法を知ることで快適性が向上

• 緊急時用の代替手段も準備しておく

• まずは従業員紹介キャンペーンでお試し利用を推奨

移動中の通信を重視される方は、まずは実際の利用環境でお試しいただき、対策方法と合わせて検討していただければと思います。従業員紹介を通じて、個別の移動パターンに応じた最適化方法もアドバイスいたします。